GEORGIAN WINE /
ジョージアワイン
DOMAINE DE KALATHAS
.ドメイン デ カラタス
ギリシャのキクラデス諸島のワインです。
ドメンヌ・ドゥ・カラタスの生きたワインたち
ドメンヌ・ドゥ・カラタスは、2011年、ギリシャのエーゲ海に浮かぶキクラデス諸島の最東端、ティノス島の花崗岩丘陵地帯 に誕生した。ジェローム・ビンダが家族と共にフランスから同島に永住し、在来の葡萄の古木を見出した時である。その古 木は、島の中でも土壌の砂の含有量が非常に高い地域のもので、そこでは何世紀にも渡り自根での栽培が行われており、 非常に稀な例だが、フィロキセラの害を受けていないことが分かる。
そこでジェロームは、45歳にしてワインの造り手へ転身、この途方もなく稀な遺産を世界に知らしめ、保護する活動に取り 組むことを決意する。昔の自給自足型混合農業やそこで育まれる社会構造の心臓部に当たるこの遺産での、気候変動への 適応や持続可能な農業を再推進する必要性への試みに、重要性を感じてのことだ。
ドメンヌ・ドゥ・カラタスは、時折強風に晒される北東向きの計10ヘクタールの マキ林で、パーマカルチャー(完結自給型農 業開発)とアグロフォレストリー(農 林複合経営)の原理に基づく混合栽培の下、葡萄、オリーブ、果物、在来種(樫、イナゴ豆、 ブラックベリー、イチジク、ウチワサボテン、マスチック、ケッパー) が共存、半野生ビオトープ再構築の実験の場である。
ジェローム及び2017年に入社した息子ガブリエルは、根気強く取得してきた、或いは手入れを続ける数多くの区画で栽培 された葡萄を使用。栽培品種はアスプロ ポタミシ、マヴロ ポタミシ、コウマリアノ、マンディラリア、ロザキ、アイダトゥの赤 と白、アシルティコ、マヴロトゥラガノ、クレタのヴィディアノ、そしてセ リーヌとシラーである。
一切の添加物や亜硫酸塩を使用しない「ゼロゼロ」醸造の選択は、常に葡萄に寄り添いたいと願う造り手見習いに、すぐさ ま必要不可欠なものとなる。その手法は、友の助言や文献の助け、そしてなによりも、日々驚きをもたらす土地との出逢い の地味でも魅力的な物語を、葡萄の自己発酵果汁を通して伝えたいとの思いで、譲歩することなく追求し続けた絶え間な い試みの賜物である。
現在、これらの畑の葡萄からできるワインやドメンヌの極少量のワインが、カナダからオーストラリアに至るまで、世界中の 数多くのテーブルで出され、今では15以上の国が私どものワインを共有している(年間生産量1万~1万2000本)。
白ワイン、古風な足踏みによるロゼ・ワイン、手で除梗し抽出された赤ワイン、根気よく浸軟させたアンバー・ワインと、それ ぞれが代わる代わるに、魔法のような風景や魅力的な遺産、そして希望と教訓の精神をもたらす活き活きとした農業共同 体を表現してくれる。
樹齢200歳に及ぶ古木であれ、はたまた若木であれ、花崗岩砂地に植えられた自 根の株から穫れる葡萄で造ったワインに は、みな共通点がある。それは、非常に高 い塩分濃度に比べ酸度が概して控えめであること。その結果、アーモンドの苦味 と いった旨味や、砂糖の「追憶」、タンニンの絡み具合、主に伝統的な粉砕による深 い色合いといった複雑な要素を有する、 食欲をそそる美食用のワインとなる。しかし何よりも、全てのワインが大いなる飲みやすさを共有しており、アルコール度 数 は、10+12(14度)を除けば12~13,5度となる。の意



・10+12 2022 白 750ml 12,500yen +tax
100%アスプロ ポタミシ アンフォラで浸軟で3回目、細かい澱とともに1年半熟成 ボトル名は「タンク10+タンク12」の意
・To kokkinaki 2023 ロゼ 750ml 12,500yen +tax
ロゼ 葡萄の房全体に少量の発酵前浸軟を加えた直接圧搾法によるロゼ
マヴロ ポタミシ20%、クマリアーノ40%、グドゥッラ (ティノス島のマンディラリ ア) 20% ボトル名は「小さな赤」の意
・Ste-Obeissance 2022 750ml 12,500yen+tax
アスプロ ポタミシ80%、ロザキ20% スキンコンタクト、 細かい澱とともに1年半熟成 ボトル名はドメンヌに来る際に見える丘の上の小さな礼拝堂